13納口 直樹 氏 第2章 IT【株式会社 i-Fronte 代表取締役】

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納口 直樹 氏


株式会社 i-Fronte
http://www.i-fronte.jp/index.html

代表取締役

略歴
2014年4月 フリーランスにて開業
2016年4月 法人化

事業内容
ソフトウェア開発、Webシステム開発、パッケージソフト販売
各種ソフトウェアの企画、設計、サポート業務、導入支援
ホームページ制作、各種デジタルコンテンツ制作、映像制作
iPhone、Androidアプリ制作、VRコンテンツ開発


第2章では、会社のこれからと、起業についての思いをお話いただきました。


 

1.会社としてのこれから①

 

従業員を増やしたいと考えています。

またそれに応じて、企業からシステムの開発を自社で請負えるレベルまで上げていきたいと考えています。

 

今、当社の私を含めて4人の技術者は、得意な言語が全員違うんです。

システムの開発を受注した場合、同じ言語を扱える人材が複数人いないとできないんです(笑。

今の当社の状態では開発は請負えないので、自社でのシステム開発をするために従業員を増やしていきたいというのがあります。

 

また、先ほどもお話ししたVRの分野も広げていきたいと考えています。

これからのITの分野では一般的となっていく「IoT」の分野の事業も広げてゆきたいです。

これらの事業により、収益の柱となる事業を作っていきたいと考えています。

 

ベストなのは、従業員の半分がお客様への常駐、半分が自社での開発事業、という形がベストだと思っています。

 

しかし、やはりビジネスにはタイミングというものがあります。

それらの事業はいつ受注できるかわかりません。

また、今の常駐の仕事はかなり先までお約束いただいているものが多いとはいえ、常駐のプロジェクト自体も、いつ終わるのか、というタイミングもあります。

場合によっては延長となることもありますし、スキル不足で終了となる可能性もあります。

そういった事情により、いつ技術者の手が空くか、というのは読みにくい難しい部分があるのも事実です。

でも、ゆくゆくは、半分が常駐、半分が自社開発、という体制には移行してゆきたいと考えています。

 

 

 

2.会社としてのこれから② ~従業員のために~

 

RFIDという技術があります。

例えば、小売店のレジなどで、籠を台の上に置くだけで、商品に付けたID情報を埋め込んだRFタグなどをシステムが読み取り、わずかな時間で合計金額を計算してしまう仕組みです。

この仕組みを利用して、世の中に革命を起こしたいと考えています。

 

国が2025年を目処にコンビニの全商品をRFIDで管理すると掲げているプロジェクトです。

 

今は商品一つ一つにバーコードがついていてレジで読み取る仕組みになっていますが、そのバーコードをICタグに変えることでこれを実現しようというものです。

 

なので、そのその時期にめがけて、商品に付けられたICタグを読み取り棚卸しや在庫管理ができる仕組みを作っていきたいと考えています。

 

小売店がある以上、棚卸や在庫管理の仕事はなくなることはありません。

こう言った作業をRFID以外に、IOTも利用し新たなサービスとしてもう一つの事業の柱として構築できたら・・と思っています。

 

私たちが年を取ったときに、年金をもらえるのは何歳になっているかわかりません。

今の客先での常駐の開発の仕事は、60歳を超えてからも続けるのは難しいと考えています。その為に会社としてシステム開発以外にも今後複数の事業を生み出しておき、従業員が長く働ける環境を作っておく必要があるとも思っています。

 

従業員の将来のことを考えて行動することは、しいては私自身のためにもなるとも思っています。

 

私も起業をした以上は当然お金も欲しいです。

自由な時間も欲しいです。

 

でも今はそれ以上に、そういった新しい仕事を生み出して、従業員たちが年金をもらえるようになるまでの収入を確保するための仕事を創出してゆきたいです。

 

更には、年金を受け取れるようになった後でも働きたいと希望する人にも、体力的にもきつくないような仕事を確保してあげたいんです。

 

従業員たちが60歳や65歳になった時に、「はいさよなら」ではあまりに可哀そうです。

 

また、私自身が起業するまでは一従業員として働いてきたわけなので、従業員の立場や気持ちもわかります。

だからこそそうしてあげたいんです。

 

常に新しい技術の探求をするための開発スペース。外部常駐の従業員が来た時のデスクでもある。

 

 

3.会社を経営する上での信念

 

とにかく「身の丈」ということです。

 

それしかないと思っています。

 

当社の売上規模に応じたことしかやらない。

 

確かに時には冒険というのも必要なのかもしれません。

 

そういった状況になった場合は十分に考えたうえで、自分で決断して、万が一失敗したら自分で責任を取ります。

 

まずは、「いい格好をしない」「自分の立場をわきまえる」ということでしょうか(笑。

 

 

 

4.起業して後悔したことはありますか

 

 

いえ、後悔したことはないです。

本当にないです。

 

むしろ、「やっぱりやって良かった」としか思っていないです。

 

 

 

5.起業して良かったこと

 

起業して自分のやりたいことができました。

VRやIoTの仕事がそうです。

 

ある程度、時間を自由にコントロールすることができるようになりました。

こういったインテビューも受ける時間を作れます(笑。

 

収入面でも、従業員で働いているときと比べると増えました。

 

 

ですので、後悔することは何一つなく、むしろ私が思い描いていた通りに仕事をすることができています。

 

ただ、常に恐れがあるのも事実です。

 

どこかで崩れるんじゃないか、という恐れです。

 

だからこそ、「身の丈」という言葉につながってきます。

 

「高望みはしない」「驕らない」「自分の立場をわきまえる」ということを考えて自分を戒めているつもりではあります。

 

 

 

6.起業を目指す人へ

 

【計画の重要性】

 

計画が重要かと思います。

 

先ほど私は「根拠のない自信でできると思った」と言いましたが、当然それはまず計画した上で、自分でまずい方向に行かないように持って行っているんです。

そのことが「根拠のない自身」につながっていっているんだと思います。

 

本当に全く何も考えずに突き進んでしまったらリスクはあるんだと思います(笑。

 

私にも所帯があります。

妻も子供たちもいますから、無計画ではここまでできません。

 

会社を経営するためには、ITの仕事以外にも、社会保険の手続きや税金の関係ですとか、経営の知識を得ていかなければいけません。

 

そういたことは当然事前にかなり勉強はしてきました。

 

悔いのないように自分でやりたいことをやった方がいいと思います。

 

ただし、先ほども言いましたが、そのためには綿密な計画やシュミレーションをしっかりと立てる、ということをすることが裏では必要です。

全くの無計画は、正直いうと、言葉は悪いですけど「愚か」なことです(苦笑。

 

 

【コミュニケーション】

 

私は技術者でありながら、比較的オールマイティになんでもこなしてくることができた方かな、と思っています。

 

技術者というと、なかなか人とのコミュニケーションを必要とする営業などを苦手とする人が多いと思うんですが、私は営業などにも全く抵抗がないんです。

自分でどんどん営業して、システムの紹介や提案をすることができたんです。

このことは私にとっては非常に良かったことだと思っています。

開発一辺倒の技術者ではなかったのが良かったのだと思います。

 

また、ITの業界団体などのセミナーなどにもよく行きます。

情報収集や、人脈を広げるためです。

まずはどんどんそういったものに参加して、「まだペーペーの納口です」と言って顔を売っていきました。

 

とにかく人と会って、人脈を広げていけば、後々何かにつながっていく可能性があります。

技術者でありながら、そういうことができることも起業するにあたっては良かったことだと思っています。

 

 

【勉強】

 

私は起業してから、本をよく読むようになりました。

 

よく「本を読め」という人がいますが、私は一従業員だった頃はたまに本を読んではいましたが、そこまで重要なことだとは思っていませんでした。

ただ、起業してからはいろいろなことが知りたくて、人に聞いてもわからないときは、「本を読もう」という行動をとるようになりました。

 

けっこういろいろなジャンルの本を読みました。

経営の本や、人事や税務の本、会計の本や技術の本など、多種多様な本を読むようになりました。

常に情報収集と勉強を怠らないようにしています。

 

私はIT業界なので、IT業界で起業を目指す人は、常に新しい技術についても勉強して情報取集をしておく必要があります。

 

というのも他社さんと同じようなことをしていては、当社のようなぽっと出の若い会社は勝ち目がありません。

ではどうするかというと、他社さんでは手掛けていないような、VRとかIoTなどの新しい技術を手掛けていけば差別化を図っていくことができます。

 

ほかの人とは違う何か、で勝負していかなければならず、そのためには、「本を読む」「情報収集をする」ということに繋がってきます。

 

他社と同じことをやっていては、勝ち目もないですし、成長もありません。

 

 

【お金の扱い】

 

お金のやりくりについては、起業を目指す方が既婚者なのであれば、家計は奥様に任せるのではなく、自分で家計のやりくりをやってみることが重要と思います。

 

家では何にいくら支出しているのか、収入に対してその支出のバランスはどなのか。

当然支出が多ければ、会社でいえば赤字です。

経営がうまくいかなくなります。

 

それを日々の家庭でのお金のやりくりで、しっかりシビアに考えるようになることができますから、自分で家計を管理した方がよいと思います。

 

私はいまだに家計も自分で全部管理しています。

レシートを全部取っておいて、月末に計算して、毎月しっかり支出の管理もしています。

 

私は家計の管理で、毎月どれくらい支出があって、それにはどれくらいの収入がなければならないのかというお金の流れを把握することができていました。

 

だから、会社でもお金の流れをしっかり管理することができて、資金的に苦しくなることがない経営をしてくることができたのではないかと思っています。

 

 

【健康管理】

 

健康管理には気を付けていただきたいです(笑。

私は昨年、通信販売でランニングマシンを購入して、週末は1日30分ほど自宅でランニングをしています。

数年前には健康診断でメタボと診断されてかなりショックだたんですが、今では無駄な肉もかなり落ちました。

 

会社を経営していると、従業員がいる以上、自分に何かあってはいけません。

なので健康には十分に気を付けていただきたいと思います。

 

自分の身体がよくないと、行動もできませんし、思考もだんだんネガティブになってきてしまいますから、そうならないように健康管理は重要と考えています。